無言の119番で人命救助 聞こえた“水の音”で川を探し…
4日、栃木県宇都宮市の消防署で表彰されたのは、8人の消防隊員と救急隊員です。彼らの“とっさの機転”が、冬の冷たい川に倒れていた高齢男性の命を救うこととなったのです。
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それは1月4日の早朝のことでした。宇都宮市の消防署が、携帯電話から119番通報を受理しましたが、終始無言のまま。番号をもとに自宅に向かいましたが、不在。かけ直すと、電話は通じましたが、やはり無言のままでした。
しかしこの時、隊員はわずかな“異変”を聞き取っていたのです。それは、電話からわずかに聞こえる“水の音”でした。
カーナビで近くの川を探し駆け付けると、高齢の男性が倒れていたのです。
宇都宮市中央消防署 安納真樹消防司令
「『発見』と聞いた時はうれしくて、いち早く救助しなければいけないという思いでした」
男性は頭にけがをし、病院に入院中ですが、快方に向かっているということです。