「家に火をつけるつもりはなかった」 放火の罪に問われた被告の女 2021年に住宅全焼
2021年に近所の住宅と車に火をつけ住宅を全焼させたとして、放火の罪に問われている54歳の女の裁判員裁判が26日、秋田地方裁判所で始まりました。女は「家に火をつけるつもりはありませんでした」と述べ、起訴内容を一部否認しました。
起訴されているのは無職の三浦昌子被告54歳です。起訴状などによりますと三浦被告は三種町下岩川に住んでいた2021年11月6日午後8時50分ごろ、近所の80代の女性が一人で暮らす住宅と止めてあった軽乗用車に火をつけ住宅を全焼させたとして、現住建造物等放火の罪に問われています。
26日始まった裁判員裁判で三浦被告は「車を燃やすことが目的で家に火をつけるつもりはありませんでした」と述べ、軽乗用車への放火は認めたものの住宅への放火は否認しました。
検察は「被害者に一方的に恨みを持って犯行を決意した」「ビニール袋に入れた灯油を用いて住宅の壁や車に火を放ったもので、住宅からも油が検出されている」と指摘しました。弁護側は「住宅と車の間には十分な距離があった」と主張し、住宅に故意に火をつけた事実はないと争う姿勢です。