7月の大雨の降り始めから4か月 秋田市で暖房器具貸し出し
7月の記録的な大雨の降り始めから14日で4か月です。冬本番を控え、自宅が浸水し、暖房機器が濡れて使えなくなった人への支援が進められています。秋田市は被災した高齢世帯などを対象にストーブなどの貸し出しを行っていて、14日も配達が行われました。
秋田市の暖房機器の貸し出しの窓口は秋田市社会福祉協議会です。
浸水被害に遭った世帯を支援してきた社会福祉協議会。11月に入ってから寒さ対策に関する相談が多く寄せられるようになりました。
秋田市にあるNPO法人の浸水被害に遭った世帯への聞き取り調査によりますと、市内で暖房に関する支援が必要な世帯は2000以上にのぼると試算されています。こうした状況を踏まえ秋田市は被災した世帯のうち65歳以上のみの世帯と、住民税が非課税の世帯を対象に暖房機器や毛布の貸し出しを始めました。
14日は浸水被害が広い範囲に及んだ横森地区などに暖房機器を配達しました。
1人で暮らす船木敦子さん85歳も制度を利用して、ストーブを借りました。7月の大雨で船木さんの家は床上浸水し、1階の畳や床をすべて張り替えました。その際、ストーブも水に浸かり使えなくなったいうことです。寒さをしのぐため日当たりの良いダイニングのソファーで寝ていた船木さん。自分で持ち運びができるストーブを必要としていました。
秋田市によりますと11月に貸し出しを始めてからこれまでに50世帯以上が制度を利用しています。
船木さんが寝室で寝ることができるのは4か月ぶりです。
暖房機器貸し出しの窓口は秋田市社会福祉協議会です。大雨被害にあった住宅は県全体で7000棟に上っていて4か月が経ったいまも影響が続いている世帯もあります。