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JR東 特に利用者少ない路線 区間の収支など公表 県内通る区間も厳しい状況

2023年11月21日 18:38
JR東 特に利用者少ない路線 区間の収支など公表 県内通る区間も厳しい状況

JR東日本は昨年度の利用者が特に少なかった路線と区間の収支などを公表しました。奥羽線や羽越線など県内を通る6路線の11区間が今回も公表の対象となり、厳しい収支が改めて明らかになりました。JRは大きな赤字が続く路線と区間を公表することで将来の鉄道のあり方を含め地域交通について議論を進めたい考えです。

JR東日本は特に利用者が少ない路線や区間について去年、初めて2019年度から2021年度までの収支などを公表しました。21日は新たに昨年度分を公表しました。

公表したのは34路線62区間で、県内を通る6路線11区間も含まれています。それによりますと花輪線の鹿角花輪と岩手の荒屋新町の区間は4億9100万円の赤字でした。100円の収入を得るために1万751円の経費がかかっています

昨年度の赤字額は奥羽線の東能代と大館の間が32億9600万円、湯沢と大曲間は16億2700万円でした。羽越線の羽後本荘と酒田の間が29億4100万円。男鹿線の追分と男鹿の間の赤字額は8億5600万円となっています。

北上線の横手と岩手のほっとゆだの間、五能線の能代と青森の深浦の間なども利用者が特に少ない区間としてあがっています。

JRはこれまで「データを開示することですぐに路線の廃止やバスへの転換を目指すわけではない」と説明しています。ただ、厳しい収支を公表し地域住民に理解してもらうことで将来の鉄道のあり方を含め地域交通について議論を進めたい考えです。

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