秋田銀行は1日から、条件に当てはまる70歳以上の人の口座を対象に、ATMでの現金の引き出しに制限を設けました。詐欺被害の拡大防止が目的です。

秋田銀行の制限の対象は、過去1年間に、ATMで一度に30万円以上引き出したことがない70歳以上の人です。一日に引き出せる額が30万円までとなります。

詐欺の手口が多様化する中、制限を設けることで、キャッシュカードをだまし取られた場合を含め、被害額が大きくなるのを防ぐ狙いです。制限の解除を希望する人は窓口で手続きできます。秋田銀行を含む県内5つの金融機関は、詐欺被害の防止に向け、足並みをそろえて対策に取り組むことにしていて、制限もその一環です。

今月25日からは新たに秋田県信用組合が、来月＝1月9日からは北都銀行も70歳以上の人を対象に、ATMでの引き出し額に制限を設けます。限度額や条件は金融機関によって異なります。