秋田県内風雨の影響は
発達した低気圧の影響で風が強まり、県内では多くの地点で5月の最大瞬間風速の観測記録を更新しました。
この風の影響で2人が軽いけがをしたほか建物への被害が相次ぎ、交通機関も乱れました。
(17日午後4時現在)
秋田市では17日午前6時15分に24.6メートルの最大瞬間風速を観測しました。
このほか午後4時までににかほ市で26.9メートル、由利本荘市本荘で23.8メートルを観測するなど、県内11の地点で5月の観測史上最大となりました。
県総合防災課によりますと秋田市では16日から17日までに風にあおられた木が顔にぶつかるなどして男子中学生と40代の女性が軽いけがをしています。
家の屋根が剥がれたりシャッターが壊れたりするなどの被害も相次ぎました。
午後4時までに秋田市や潟上市など6つの市で合わせて13件の建物被害が確認されています。
秋田市東通明田では17日あさ、空き家の屋根の一部が剥がれる被害が確認され、午後に秋田地方気象台の職員が調査に入りました。
このほか男鹿市と潟上市でも被害の原因を特定するための調査が行われました。
秋田地方気象台 安ケ平一也次長
「きのうの夕方から大気の状態も不安定で、その突風現象ですね。暴風と突風は分けて考えなければいけないんですけども、突風が発生しやすい状況と、そのあとの暴風雨の状況が混在して被害が発生していますので、どちらの被害なのかを切り分けてるところです」
交通機関にも影響が出ました。
JRは羽越線と北上線の列車合わせて3本が運休し、3本に遅れが出ました。
秋田空港を発着する空の便は秋田に向かう3便が羽田空港に引き返し、その影響で東京へ行く3便が欠航しました。
秋田市のさきがけ八橋球場で予定されていた高校野球・春の県大会3回戦2試合は雨の影響で18日に延期となりました。
これに伴い決勝は、27日月曜日に行われる予定です。
県内はこの後高気圧に覆われて天気が回復する見込みで、18日は広く晴れる予報となっています。