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「揺れる列車での運動でエネルギー消費量アップ」鉄道会社と専門学校が調査結果を公表

2024年4月18日 19:45
「揺れる列車での運動でエネルギー消費量アップ」鉄道会社と専門学校が調査結果を公表

秋田内陸線を運行する第三セクターの秋田内陸縦貫鉄道と秋田市にある専門学校が、エネルギーの消費量に関する調査結果を発表しました。適度に揺れる列車の中で、軽い運動をしたところ、エネルギー消費量がアップしたというものです。


秋田内陸縦貫鉄道 吉田裕幸社長
「ローカル鉄道の新たな使い道としてですね、健康"車内で健康づくり"
こんなキーワードでですね、少し活用策、
全国に発信できないかものかなとこのように思った次第です」

調査結果を発表したのは、秋田内陸線を運行する第三セクターの秋田内陸縦貫鉄道と、
秋田市にある専門学校、秋田リハビリテーション学院です。

スポーツ理学療法が専門の福原隆志専任教員によりますと、軽いスクワットや足踏みなどの運動を秋田内陸線の列車内で行ったところ、専門学校の研究室で行った時と比べて、エネルギーの消費量が最大3割上昇しました。

これは、運動時に呼吸する際の酸素や二酸化炭素の量の測定データをもとに、
消費するエネルギー量を計算し明らかになったといいます。

福原専任教員は列車が走る時の揺れに対して、体を支えようとする動きが無意識に働き、
全身の筋肉が動いた結果だと分析しています。

今回の調査では、車内で静かに立っているだけでも効果がみられました。進行方向に対して横向きに立った場合では研究室と比べてエネルギーの消費量が5割もアップしたということです。

秋田リハビリテーション学院 福原隆志専任教員
「列車の中でやると、比較的に短い時間でそれもすごく簡単な運動をちょっとやるだけで
比較的高い活動量が得られるということになりますので、健康増進だとかそういうところにもすごく役立つかなと思います」

秋田内陸縦貫鉄道 吉田裕幸社長
「これによってこの地域のですね、健康ブランドの価値が高まるとか、それによって全国から注目してもらって少しでも秋田に人が来ていただけるようになる。(高齢化の中)健康をテーマに秋田県全体が取り組んでいますので、ぜひその一部でも貢献したいなというふうに思っています」

秋田内陸縦貫鉄道は、今回の調査結果をもとに、車窓からの四季折々の景色を見ながら、列車で健康づくりが楽しめると売り出していくことにしています。

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