秋田港で津波を想定した避難訓練
今年もまもなく3月11日が来ます。東日本大震災から13年となります。これにあわせて津波を想定した避難訓練が道の駅あきた港のセリオンで行われ、避難誘導の手順や迅速な対応の重要性などを確認しました。
秋田沖を震源とする地震で震度6の揺れを観測し、津波警報が出された想定で行われた訓練。道の駅になっている秋田港のセリオンでは職員が、施設内にいる約40人の客を誘導し避難させる手順を確認しました。
目の前に海面が広がるセリオン。200メートルほど離れたところにあるビジネスホテルまで誘導します。
日本海が震源の地震で津波が発生した場合、地震が起きてから第1波が到達するまでの時間が短いのが特徴です。40年余り前の日本海中部地震では地震発生から10分足らずで第1波が到達しました。
元日の能登半島地震では秋田県にも津波注意報が出され、セリオンの周辺でも海に近づかないよう注意が呼びかけられました。訓練では巨大な津波を想定しホテルの中層階、10メートル以上の高さまで避難しました。
道の駅あきた港の藤原美沙希駅長は「パニックなられる方もいると思いますので、そういうところでいかに自分たちが冷静にスムーズにできるかというのが課題だと思うのでいろいろな状況対応できるように日々心掛けていきたいです」と話していました。
また道の駅あきた港の加川明マネージャーは「この間の能登沖の地震もすごい大きな地震でしたし、またこの辺でもいつ起きるかわかりませんので、お客様をスムーズに安全に誘導できるようにこれからも頑張っていきたいと思っております」と話していました。
訓練では避難をする際にけがをして動けなくなった人を運ぶ方法も確認しました。
東日本大震災からまもなく13年。参加者は日頃からの防災意識と、いざというときの迅速な対応の重要性を改めて確認しあいました。