過去の災害を学び 防災に生かす講座
住んでいる地域に大きな被害が出た過去の災害を学び、これからの防災にいかしてもらおうと、男鹿市で住民を対象にした講座が開かれました。84年前の男鹿地震、そして日本海中部地震。参加者は自らの経験や記憶と照らし合わせながら耳を傾け、防災について考えました。
秋田大学地域防災減災総合研究センターが開いた講座には、男鹿市若美地区の住民およそ30人が参加しました。地震工学と地震防災が専門の水田敏彦教授が「過去の地震災害を探る」というテーマで講演しました。
84年前の1939年5月に発生した男鹿地震は、男鹿半島付近が震源の内陸直下型地震で、県内で27人が亡くなり、住宅や道路などに壊滅的な被害が出ました。日本海中部地震からは5月で40年となりました。記憶をどう伝え継いでいくか。秋田大学の水田教授は過去の災害で地域にどのような被害があったか土地の履歴を知る重要性を訴えています。
水田教授は大雨による土砂災害も取り上げました。秋田大学は今後も幅広い年代を対象に各地で講座を開き、地域の防災力の向上を図ることにしています。