世界遺産・薬師寺で「お身拭い」年の瀬の恒例行事 奈良
奈良の世界遺産・薬師寺では、仏像に積もった、ほこりや汚れを清める、年の瀬の恒例行事「お身拭い」が行われました。
29日昼すぎ、薬師寺の金堂では仏像の魂を抜く法要が営まれ、お経を唱える声が響く中、「お身拭い」が始まりました。
タスキがけをした僧侶やボランティアの学生ら、およそ45人が、仏像の台座や肩にはしごを立てかけ、お湯に浸した布を使って顔や身体にたまった、ほこりや汚れを丁寧にふき取り、清めていきました。
30分ほどすると、国宝の本尊・薬師如来像や日光・月光の両菩薩像は元の黒光りする艶やかな姿を取り戻し、迎春の準備が整いました。
参拝者は仏像に向かって手を合わせ、今年一年の感謝を伝えるとともに無病息災を祈っていました。
最終更新日:2024年12月29日 20:02