×

38年ぶりに仏像の御開帳 前回はハプニングも…熊本・南阿蘇村

2024年10月26日 13:08
38年ぶりに仏像の御開帳 前回はハプニングも…熊本・南阿蘇村

熊本県南阿蘇村にあるお寺で38年ぶりに行われた仏像の御開帳。実は前回、あるハプニングが…。カメラはその瞬間をとらえていました。

南阿蘇村にある清水寺。38年ぶりにお堂に安置されている千手観音像が御開帳されました。住職となって初めての御開帳となる本田清道さん、緊張した様子です。

20代目住職・本田清道さん「今からですね。無事に、皆さんが何事もなく1日が終われば、大役は終わったかなと思います」

何事もなく1日が終わってほしい…?本田住職には38年前のハプニングが脳裏をよぎっていました。

38年ぶりに本尊の千手観音像が開帳された南阿蘇村の清水寺。38年前の御開帳の映像が残っています。1986年3月20日、この日も多くの人が参拝に訪れていました。そしてこの後、ハプニングが。

なんと参拝者の重さで御堂の床が抜けたのです。

本田さん「私は法要が終わった後、後ろの方で『皆さんどうぞ前へ』と案内をしていたんですよ。後ろにおって前を見たら何人か姿が消えたけん、それでびっくりしたんです」

しかし落ちた人もみんな笑顔。観音様のご加護か、けが人はいなかったということです。

そして迎えた38年ぶりの御開帳にも多くの参拝者が訪れました。

参拝に訪れた人「胸がいっぱいで本当にありがたいです」「何とも言えないですね。心が落ち着きます。ここが落ちたでしょ。床が。その時来てました。だから2回目です」

無事に御開帳が終わった住職は…

本田さん「今年は天候に恵まれて、皆さん元気にお参りされて、元気に帰られたのが一番かなと思います。私の大役は終わりましたのでホッとしました」

次の御開帳は次の住職の代になるということです。

最終更新日:2024年10月26日 13:08