能登半島地震から44日目 石川・珠洲市の路線バス「すずバス」 運行再開
能登半島地震の発生から、44日目。津波による被害で運休が続いていた、石川県珠洲市の路線バス「すずバス」が、13日、運行を再開しました。
13日から再び、市民の身近な足として走り始めました。13日午前8時前、地震後、初めてのバスがこちらの停留所に到着し、運行が再開されました。
さっそく、13日朝、バスを利用したこちらの女性は、地震で亡くなった夫の死亡届を出すため、市役所を訪れたといいます。
バスを利用した女性
「市役所に行きます。夫が地震で死んだの。(運転手に)またよろしくお願いしますと言った。はいはいと言っていた。良かった、うれしい本当に」
13日再開されたのは、珠洲市の中心部と、狼煙町や大谷町などを結ぶ5つのルートです。
また、多くの人が避難生活を送る指定避難所と市の中心部を往復する、臨時のバスも、火曜日と木曜日に限り、運行されるということです。
この「すずバス」は、市民の生活を支える無料の路線バスとして、2022年の3月から運行されてきましたが、能登半島地震により、9台のバスのうち、2台が津波の被害で故障し、運行が出来なくなっていました。
バスの運転手
「前まで出てきてここ(壁)にぶつかったんだろう」「避難所にいる方が買い物などに出るにも足がないから」
珠洲市は今後、被災した道路の復旧状況や、市民の要望などを受け、本格再開に向け、ルートの見直しなどを進めたい、としています。