カメラに向かって暴言を吐きながらタイから強制送還された男。新型コロナウイルスの持続化給付金の不正受給を繰り返していたとみられていて、詐欺の疑いで逮捕されました。

9日、タイ・バンコク近郊。

杉道生記者　NNNバンコク
「今、男を乗せた車がバンコク近郊の空港に到着しました」

乗っていたのは…

──八木さん、詐欺の容疑は認めますか？

──八木さん一言お願いします。詐欺容疑で逮捕状が出ていますけど関与したんでしょうか？

八木佑樹容疑者（36）。4年前の2020年、新型コロナの持続化給付金100万円をだまし取った疑いがもたれています。

その後、タイに逃亡し身柄を拘束されていました。

──八木さん、日本での詐欺容疑認めますか？

──なんでタイに逃げたんですか？

記者
「警察車両から出てきました」

記者に囲まれると突然、暴言を吐き、さらに確認できるだけで少なくとも3回、カメラに向かって頭突きをしました。

──危ないので頭突きやめましょう

──八木さん、落ち着いてください

頭突きをした八木容疑者の額は、少し赤くなっていました。

空港まで護送車に乗せられてきたこの男、実は約1年前にはバンコクの入管施設から護送車を奪って一時、逃走。現地の三輪タクシー「トゥクトゥク」やタクシーを乗り継ぐなどして逃げていましたがその後、滞在していたホテルで捜査員に確保されています。

9日にタイから強制送還され、10日朝に日本に到着した八木容疑者。

八木容疑者（警察の調べに対し）
「持続化給付金をだまし取った記憶はある」

八木容疑者が管理しているとみられる口座には総額千数百万円の持続化給付金が振り込まれていて、警察は不正受給を繰り返していたとみて調べています。

（9月10日放送『news zero』より）