日産“報酬隠し”元側近に有罪も…「虚偽記載の認識は8年分のうち1年分」
日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の側近だったグレッグ・ケリー被告の裁判で、東京地裁は懲役6か月・執行猶予3年の判決を言い渡しました。ただ、起訴内容の大半については無罪としました。
ゴーン被告の側近だった元代表取締役のケリー被告は、ゴーン被告の報酬を有価証券報告書に91億円あまり少なく記載した罪に問われています。
3日の判決で、東京地裁はケリー被告に懲役6か月・執行猶予3年の判決を言い渡す一方、起訴内容の大半を無罪としました。
東京地裁はゴーン被告の報酬について有価証券報告書に8年分の虚偽記載があったと認定しましたが、「ケリー被告が社内の文書を見て虚偽の記載があったことを認識していたのは1年分だった」とし、残りの7年分についてはケリー被告の関与がなかったと判断しました。
判決に対しケリー被告側は控訴する方針で、また東京地検は、「当方の主張が一部認められなかったことは遺憾」とコメントしています。