「今後が怖くなった」 闇バイトに応募し実行した19歳男性を警視庁が保護
SNSから闇バイトに応募し、何者かの指示でスマートフォンやSIMカードを契約した19歳の男性を警視庁が保護したことがわかりました。
捜査関係者によりますと、10月31日午後6時ごろ、東京・豊島区の警視庁池袋警察署に19歳の男性が「闇バイトに応募してしまい、今後が怖くなった」などと相談に訪れました。
男性は10月上旬、Xで「転売」「購入」などと書かれた闇バイトに応募し、何者かの指示を受けて応募から1週間以内に、豊島区内の携帯ショップでスマホ1台とSIMカード7枚を契約したということです。
男性はその後、池袋駅の近くで見知らぬ男らにスマホとSIMカードを手渡しましたが、その際に男性の個人情報が記載された携帯ショップとの契約書も渡していたということです。
警視庁は男性を保護していて、男性が契約したスマホやSIMカードが強盗や特殊詐欺などの組織犯罪に使われる可能性があるとみて、詳しく調べています。
今年8月以降、関東で相次ぐ強盗事件では、「闇バイト」に応募した実行役が30人以上逮捕されていて、中には指示役に脅されて犯行に及んだと話す実行役もいるということです。
そんな中、10月18日警察庁は「脅迫が理由であっても強盗は凶悪な犯罪」「勇気を持って抜け出しすぐに警察に相談すれば、あなたや家族を確実に保護する」などと呼びかける異例の動画を公式SNSで公開しています。これ以降、少なくとも3人が警察当局に保護されていました。