大学卒業めぐる“疑惑”…小池知事、元側近双方が会見 知事は否定 元側近は明確な物証示さず
東京都の小池知事の元側近が、10日発売の月刊誌で大学卒業をめぐる疑惑を告発する記事を出したことについて小池知事、元側近双方が12日、会見を行いました。
小池知事をめぐっては、「エジプトのカイロ大学を卒業していない」といった指摘が過去にされており、2020年に小池知事は「卒業証書」を公開したほか、在日エジプト大使館のフェイスブックにも「小池知事が卒業した」とするカイロ大学の声明文が載せられています。
しかし、10日発売の「文芸春秋」には、小池知事元側近で、都民ファーストの会元事務総長の小島敏郎氏が「小池知事から相談を受け、自分が『カイロ大から声明文を出してもらえばいい』と発案した上で、知人の元ジャーナリストがその文案を作成した」とする記事が掲載されました。
12日、記者会見を行った小島氏は次のように述べました。
小島氏
「小池さんがカイロ大学を卒業していないことについては相当の理由があると判断した。もちろん断定ではないが、そのためにはまだいろんなことをしないといけない」
しかし「学歴詐称」を裏付ける明確な物証などは示しませんでした。
一方、これに先だって行われた会見で小池知事は小島氏への相談は否定しなかったものの、「学歴詐称」は否定しました。
小池知事
「そもそも、私自身の卒業というファクトがあるわけでございます。それに、カイロ大学が意思を持って(声明文を)発出されたということだと思う」
「毎度毎度そうやって選挙のたびにこうした記事が出るのは残念であります」