台湾大地震から1か月あまり、地震活動いまだ活発 日本で揺れ小さくても津波注意
台湾付近では先月の大地震以降、依然として活発な地震活動が続いています。気象庁は、今後も日本国内に津波を伴う大きな地震が発生するおそれもあるため、津波への備えを進めてほしいと呼びかけています。
先月3日、台湾付近を震源とする大地震では、津波が発生し、日本国内でも沖縄県で最大27センチの津波が観測されました。
気象庁によりますと、台湾付近では、先月30日までに、マグニチュード4.0以上の地震が186回発生し、このうち、22日から翌日にかけてマグニチュード6.0以上の地震が5回発生するなど、活発な地震活動が続いています。
また台湾付近の地震によって、日本国内では、先月30日までに、震度1以上の揺れを7回観測しているということです。
さらに、きのう10日も日本時間の午後4時45分ごろ、台湾付近でマグニチュード6.4の地震が発生し、気象庁は、沖縄県の宮古島・八重山地方で、津波による被害の心配はないものの、若干の海面変動が予想されるという情報を発表しました。
気象庁は、10日の定例の会見で、台湾付近では依然として、活発な地震活動が続いていると述べた上で、海底を震源とする規模の大きな地震がおきた場合は、津波が発生する可能性があり仮に、日本国内で揺れが小さいとしても津波が襲ってくるおそれがあるため、津波警報や津波注意報を見聞きしたら、すぐに海から離れて安全な場所に避難してほしいと注意を呼びかけています。