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連続強盗“資金管理役”か 26歳女を逮捕…所沢署に移送

2024年12月4日 0:28
連続強盗“資金管理役”か 26歳女を逮捕…所沢署に移送

関東で相次ぐ一連の強盗事件で新たに逮捕された資金管理役とされる26歳の女が3日夜、警察署に移送されました。女は実行役から現金を受け取ったり、報酬を振り込んだりしたとみられています。

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記者
「午後9時半すぎです。武藤容疑者を乗せた車が、いま所沢署に入りました。まっすぐ前を見て座っている様子が確認できます。少しうつむいています」

車の中で目を伏せたまま、微動だにせず座る女。京都市に住む職業不詳の武藤恵子容疑者(26)です。関東で相次ぐ、闇バイトによる一連の強盗事件のうち、埼玉県所沢市の強盗致傷事件に関与したとして新たに逮捕されました。

この事件が起きたのは今年10月。所沢市の民家に複数の男が押し入り、夫婦を粘着テープで縛った上、刃物で切りつけてけがをさせ現金約16万円を奪いました。

現場周辺の防犯カメラには、パトカーなどが列をなして通り過ぎていくと、約1分後、今度は逆方向へと走る人の姿が。その後、警察官が後を追いかける様子が残されていました。別のカメラも走り去る姿を捉えていて、畑に入っても走り続け、そのまま逃走しました。

近所の住民
「(畑に)足跡がいっぱいついてた。コンクリみたいなの流して、足跡みられるんでしょう?ああいうのをやってたみたい。足跡をとってた」

この事件をめぐっては、これまでに実行役やリクルーター役などとして6人が逮捕されていますが、今回逮捕された武藤容疑者は、別の役割を担っていたとされています。それは「資金管理役」です。この「資金管理役」とは、いったいどんな役割なのでしょうか。

警察によると、武藤容疑者は、指示役から指示を受け、自身の口座から所沢市の強盗事件の実行役などに強盗の資金や報酬などを振り込んでいたといいます。

また、捜査関係者によると、所沢市での強盗事件のほかに、東京・国分寺市での強盗事件では、実行役が奪った金を自身に振り込ませていたとみられています。

一連の強盗事件で、今回が初めてだという「資金管理役」の逮捕。警察は「資金管理役」について、犯行を行う上で必要不可欠な役割だったとみています。

武藤容疑者は実行役とこうした金のやりとりをしていた一方で、押収された携帯などには実行役と直接のメッセージなどのやりとりはなかったといいます。

警察の調べに対し武藤容疑者は、「身に覚えがありません」と容疑を否認。

警察は、指示役など一連の事件の背景を調べています。

(12月3日放送『news zero』より)

最終更新日:2024年12月4日 0:28