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猛暑で電力需給は「予断を許さない」……効率的で財布に優しいエアコンの使い方 “つけっぱなし”どこまでお得? 

2024年7月10日 10:03
猛暑で電力需給は「予断を許さない」……効率的で財布に優しいエアコンの使い方 “つけっぱなし”どこまでお得? 

東京電力管内では8日の使用率が最大95%まで上昇し、電力需給が一時的にひっ迫しました。需給は今後も予断を許さず、効率的な電気の使用が求められています。命を守るため積極的にエアコンを使うことが大切ですが、お財布にも優しくなるコツを考えます。

■東電管内、電力需給が一時ひっ迫

藤井貴彦キャスター
「この連日の猛暑を受け、東京電力管内では電力需給が一時的にひっ迫し、今後も予断を許さない状況だといいます。一人ひとりがなるべく無駄な電気を使わないように協力したいところですが、どんな行動を私たちはとればいいのでしょうか?」

■電力融通と火発の出力増でしのぐ

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「8日は東京都心でも36.0℃と今年一番の暑さとなり、想定よりも気温が上がったことから、東京電力管内では使用率が最大95%まで上昇。電力の需給が『厳しい』レベルとなり、ひっ迫しました」

「そのため、東京電力管内に隣接する中部電力から電力融通を受け、さらに火力発電所の出力を増やして何とか乗り切ったという状況でした」

「これを受けて斎藤経済産業大臣は9日、会見で『今後も厳しい暑さが見込まれるため、電力需給は予断を許さない状況と認識しています』と明らかにしました」

■電力の余裕を示す「予備率」、今夏は?

藤井キャスター
「まだ7月上旬です。これだけ暑いと去年を超えるのではないか、政府が節電を呼びかけるのではないかと思いますが…」

小栗委員長
「今年は政府としては節電要請は行わない方針です。というのも、斎藤大臣は電力の余裕を表す『予備率』について、7月下旬には点検で止まっていた火力発電所も動き出す予定で、今年の夏は4%以上を確保できる見通しだとしています」

「これは安定供給に最低限必要な3%を上回っています。ただ東京電力は、日常生活に支障のない範囲での効率的な電気の使用を呼びかけています」

藤井キャスター
「節電ではなく効率的な使用をお願いしたいということですね?」

小栗委員長
「そうです。では何をしたらいいのか。まず命の危険がある猛暑が続いていますので、熱中症予防が第一です。そのための冷房は積極的に使うようにしてください」

■SNSでトレンド…エアコンの使い方

小栗委員長
「一方で、ちょっとした工夫で私たちのお財布にもお得になる効率的な電気の使い方も知りたいですよね。9日にSNSでもトレンドになった、エアコンの『つけっぱなし』はどこまでお得なのか調べてみました。近所のコンビニなどに出かける時、どうしていますか?」

水野美紀さん(俳優・『news zero』火曜パートナー)
「そのくらいなら、つけっぱなしにしてしまいます。一度部屋が暖まってしまうと冷やすのにまた電力を使うと聞いた気がして…」

小栗委員長
「少し出かける時はということですが、何分以内ならつけっぱなしで外出した方がお得でしょうか?」

水野さん
「1時間くらいですか?」

藤井キャスター
「1時間家に誰もいないのにつけっぱなしにするのは嫌だなと思いますが、私は30分くらいですかね」

小栗委員長
「エアコンメーカーのダイキン工業が検証したところ、あくまでも目安ではありますが、午前9時~午後6時は、35分までの外出ならつけっぱなしがお得。気温が下がる夜間の午後6時~11時は、18分までならつけっぱなしの方がお得という結果でした」

藤井キャスター
「1時間外出するのにつけっぱなしだと、お得ではないということですね」

水野さん
「消した方が良かったんですね」

小栗委員長
「これ以上(の時間)出かける時にはいったん消すことがいいということです。効率的でお財布にもお得な電気の利用法を目安にしてみてください」

■水野さんに聞く…電気の使い方の工夫

藤井キャスター
「電気の使い方は何か工夫していますか?」

水野さん
「一日家にいるとクーラーをつけてしまうので、思い切って涼しい所に出かけるなどしています。ジムに行って水風呂につかったり、デパートに行ったり」

藤井キャスター
「それはいいですよね。今は公共施設でも積極的に『涼みに来てください』という呼びかけをしています。家から公共施設までの間で熱中症にならないように気を付けていただき、ぜひ体調第一でお得になる電気の使い方、冷房の浴び方を工夫してもらいたいと思います」

(7月9日『news zero』より)

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