日本のクジラ文化を支えてきた捕鯨母船「日新丸」 最後の航海終え引退 山口・下関
調査捕鯨、そして商業捕鯨と長く日本のクジラ文化を支えてきた捕鯨母船・日新丸。この度、最後の航海を終え山口・下関に入港しました。
最後の航海を終えて入港した日新丸は、全長およそ130m、総トン数は8145トン。1987年に遠洋トロール船として建造され、その後、捕鯨母船に改造されました。1991年から南極海や北西太平洋での調査捕鯨に従事し反捕鯨団体の抗議活動なども受けてきました。商業捕鯨再開後も、母船として活躍してきましたが、老朽化のため引退となりました。
亡くなった夫が捕鯨船に乗っていた女性「なつかしいですね。捕鯨船に乗っていた、主人が。長い事乗っていた。さみしいです」
日新丸の船長を務めた野島茂さん「お疲れさまでしたという気持ち。南極に行っている時に妨害が来た時の思いが。ビンを投げられたりとかぶつけられたりもしました」
最後の航海でも船団は、ニタリクジラを187頭、イワシクジラを24頭捕獲していて、これまでに日新丸で解体処理されたクジラはおよそ1万7000頭にもなり、捕鯨文化を支えてきました。
この日新丸は、今後解体されることになっています。