インドの月面探査機が23日、“月の南極”への着陸に世界で初めて成功しました。氷が存在するとされる南極の探査をめぐり、各国の関心が高まる中での快挙となりました。

ロイター通信によりますと、先月打ち上げられたインドの無人月面探査機「チャンドラヤーン3号」が23日、月の南極と呼ばれる場所への着陸に成功したということです。

月面着陸に成功したのは、旧ソ連、アメリカ、中国に続きインドが4か国目で、起伏が大きいため難しいとされる南極への着陸は世界初の快挙です。

月の南極には氷の状態で水が存在するとされ、各国による関心が高まっています。

ロシアの探査機も今月、南極への着陸を試みましたが、月面に衝突し失敗しました。

「チャンドラヤーン3号」は今後、2週間にわたって、地質などを調査します。

モディ首相は、「新しいインドの夜明けだ」「この成功は人類全体のものだ」と祝福していて、インドは今回の着陸成功で、各国がしのぎを削る宇宙開発競争で存在感を高めた形です。