東京湾でも“クジラ”確認 「海上交通が大変多いので」居続けた場合“危険性”も
19日午後、東京湾でもクジラとみられる生き物が確認されました。専門家によると、東京湾に居続けた場合は危険性もあるということです。
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19日、横浜海上保安部のカメラが、東京湾の海上で“水しぶき”が上がる様子や、黒く大きな生き物が泳いでいる様子を捉えていました。
19日午後1時半ごろ、「潮を吹いたり潜ったりしているクジラを発見した」との118番通報が入ったといいます。場所は、神奈川と千葉を結ぶ、東京湾アクアライン付近。横浜海上保安部の巡視艇が向かったところ、クジラとみられる生き物を確認したといい、目視で確認した限り、体長7メートル超えだということです。
クジラと言えば10日前には、大阪湾の淀川河口付近に突如、マッコウクジラの“よどちゃん”が姿を現しました。当初は元気に呼吸にあたる“潮吹き”をする様子が確認されましたが、その元気は次第に失われ、13日に死んだことが確認されました。そして19日、死んだ“よどちゃん”は船で沖に運ばれると、午後3時ごろにゆっくりと船底が開き海へとかえされました。
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なぜ、大都市近くの湾内で“クジラ”が相次いで目撃されているのか、クジラの生態に詳しい専門家に話を聞きました。
東京海洋大学 村瀬弘人准教授
「(今回は)ザトウクジラですね。ザトウクジラは季節的に(冬に)移動するクジラでして、(東京湾には)一時的に入っただけで、これから南の海域に移動していく可能性が高い。(大阪で発見されたクジラと今回では)状況が大きく異なるのではないか」
ただ、東京湾に居続けた場合の危険性も指摘します。
東京海洋大学 村瀬弘人准教授
「東京湾は海上交通が大変多いので、船との衝突とかそういう危険は考えられる」
横浜海上保安部は、付近で高速船などを運航する海運会社に情報共有するなどし、注意を呼びかけています。
(1月19日放送『news zero』より)