77人犠牲…広島土砂災害から10年 被災地では遺族ら祈り
広島市で77人が犠牲となった土砂災害から20日で10年を迎え、被災地では遺族らが祈りをささげました。
広島市安佐南区の土石流が発生した現場には、未明から遺族らが訪れ、慰霊碑の前で静かに手を合わせていました。
娘夫婦を亡くす若松順二さん
「会いたいし寂しいし、悔しいというのは変わらない」
10年前、広島市で線状降水帯による猛烈な雨が降り土石流などが発生。77人が亡くなりました。当時、避難所となった小学校では、広島市の松井市長や住民が慰霊碑に花を供えました。
兄夫婦を亡くす立川新三さん
「今までは何年たってもずっと同じ気持ちだったが、10年たったら一区切りできた」
被災地は20日一日、祈りに包まれ、防災への誓いを新たにします。