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銚子電鉄で4月デビュー 南海中古車両改造の“観光列車”お披露目 和歌山にゆかり「次郎右衛門」の愛称に

2025年3月1日 15:56
銚子電鉄で4月デビュー 南海中古車両改造の“観光列車”お披露目 和歌山にゆかり「次郎右衛門」の愛称に

経営難を逆手に「鉄道会社なのに自転車操業」といったユニークなPR活動で知られる千葉県の銚子電鉄に、クラウドファンディングで実現した観光列車「次郎右衛門」がお目見えしました。

お披露目された観光列車は、大阪や和歌山を走る大手私鉄・南海電鉄で55年間活躍した2200系車両を銚子電鉄が2024年8月に譲り受け、改修を進めてきたものです。

1日は、銚子市の仲ノ町駅で出発式が行われ、観光列車「次郎右衛門(じろうえもん)」の愛称が発表されました。これは江戸時代、紀州出身の漁師で海難に遭った際に銚子の人に救助され、その後、銚子の漁業発展に功績を残した人物、﨑山次郎右衛門の名にちなんだということです。

銚子電鉄 竹本勝紀社長
「銚子電鉄のいわば『フラッグシップ』として観光改造を施しました。日本一のエンタメ鉄道を目指す銚子電鉄にふさわしい、まさにワクワク感に満ちた車両に仕上がっております」

港町「銚子」の雰囲気をイメージした車内は、シートの柄や吊り革に魚や猫をデザインした装飾が施されたほか、運転室越しに展望が楽しめる席やグループ席も設置されました。

今回、観光列車への改造にあたってはクラウドファンディングで全国およそ920人から1201万569円の支援が寄せられ、改造費に充てられたということで、竹本社長は出発式のあいさつで支援への感謝を述べていました。

観光列車「次郎右衛門」は4月1日から運行する予定です。

銚子電鉄は観光列車のデビューをきっかけに、海外向けのPRも強化し、アジア圏を中心としたインバウンドの集客にもつとめたいとしています。

最終更新日:2025年3月1日 17:29