出生数“過去最少” 初の80万人割れ…7年連続の減少
去年1年間に生まれた赤ちゃんの数は、統計開始以来、過去最少となり、初めて80万人を割ったことがわかりました。
厚労省の人口動態統計の速報値によると、去年1年間の出生数は79万9728人で、前の年よりも5.1%、4万3169人減り、統計を開始した1899年(=明治32年)以来、過去最少でした。過去最少を更新するのは7年連続です。
また、亡くなった人は158万2033人と過去最多でした。出生数から死亡数を引いた人口の「自然増減数」はマイナス78万2305人で、過去最大の減少となりました。
一方、婚姻件数は51万9823組で、3年ぶりに増加しました。
厚労省は出生数の減少について「若者の経済的不安定さ、出会いのなさなどの影響があると考えられる」とした上で、「経済や社会の基盤が大きく揺らいでくる危機だ」としています。