「様子おかしい」通報も救急車出動させず 男性死亡 岐阜・土岐市消防本部
岐阜県の土岐市消防本部が先月、「路上生活者の男性の様子がおかしい」という119番通報を受けながら救急車を出動させていなかったことが分かりました。男性は翌朝、死亡した状態で見つかりました。
土岐市・鷲見直人副市長
「多くの皆さま方が大変ご心配されているという状況に対して心からおわび申し上げます」
土岐市消防本部によりますと、先月13日午後6時すぎ、市民から「路上生活者の男性の様子がおかしい。声掛けに応じない」と119番通報がありました。
50代の男性が線路と市道が交わる高架橋の下にいたということですが、救急車は出動しませんでした。
翌朝、消防を直接訪れた別の市民が「路上に人が倒れている」と通報し、救急車が出動しましたが、男性は既に死亡していたため搬送しなかったということです。
この対応について警察が捜査していて、消防本部は、出動しなかった理由について「捜査対象のため答えられない」としています。