「妻が亡くなる前に告白された…」赤ちゃん3人の遺体をバケツに遺棄した疑いで両親を書類送検 両親はすでに病死 神奈川・藤沢市
去年7月、神奈川県藤沢市のアパートから3人の赤ちゃんの遺体が見つかった事件で、警察は3日、すでに死亡している両親を死体遺棄の疑いで書類送検しました。
この事件は去年7月、神奈川県藤沢市亀井野のアパートの一室から、白骨化した3人の赤ちゃんの遺体が見つかったものです。警察は3日、この3人の赤ちゃんの死体を遺棄した疑いで、すでに死亡している44歳(当時)の母親と51歳(当時)の父親を書類送検しました。
警察によりますと、当時、部屋に住んでいた父親が「余命が短い。話したいことがある」と110番通報。駆けつけた警察官に「押し入れの中にバケツがある」と説明したため警察官が確認したところ、プラスチック製のバケツに土が入っていて、その中から赤ちゃん3人の遺体が見つかったということです。
赤ちゃんの母親は2020年4月にすでに病死していましたが、父親もこの通報をしたおよそ1週間後に病死。父親は生前の警察による任意の調べに対し、「妻が亡くなる直前に『押し入れの中にバケツがある。その中に子どもが入っている』と告白された。生きているうちに決着をつけようと思った」という趣旨の話をしていたということです。
腐敗が進んでいたため、警察は死体を遺棄した時期は特定せず、こうした父親の供述や遺体のDNA型鑑定で親子関係が認められたことなどから、両親を容疑者として特定し、被疑者死亡のまま書類送検したものです。