マッチングアプリで知り合った男性から現金計845万円だまし取った罪 懲役3年、執行猶予5年の判決 「妥当な判決だったと思います」 名古屋地裁
マッチングアプリで知り合った男性5人から、現金計845万円をだまし取った罪に問われている女の裁判で、名古屋地裁は6日、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと、加藤ありさ被告(22)は、マッチングアプリで知り合った男性5人から、恋愛感情を利用して現金計845万円をだまし取った罪に問われています。
これまでの裁判で、検察側は、「ホストにのめりこみ、金欲しさに詐欺をはたらいたのは短絡的で身勝手」などと指摘し、懲役4年を求刑。
一方、弁護側は、「示談金の分割払いのために働く必要もある」などとして、執行猶予付きの判決を求めていました。
6日の判決公判で、名古屋地裁の 森島聡裁判官は、「マニュアルを入手し、男性に恋愛感情を抱かせるようなメッセージを送りながらうそを言い、金をだまし取っていて狡猾」とした一方で、「1人の被害者を除いて示談が成立している」「反省の態度を示している」などとして、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。
裁判を傍聴した、被害者の男性は。
被害者の男性:「すごい気持ち的には悔しいですけど執行猶予の判決が下ってしまったので、納得するしかないと思うので、今後慎ましく生活してほしいと思う」
一方、裁判を終えた加藤被告は。
加藤ありさ被告:「妥当な判決だったと思います」
Q被害者になにかありますか
加藤ありさ被告:「答えるつもりないです」
こう言って去って行きました。
弁護士によると、控訴はしないということです。