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「性的少数者の“相談できる場所”を増やしたい」性の多様性に関するガイドブックを作成 愛知県

2024年1月26日 18:27
「性的少数者の“相談できる場所”を増やしたい」性の多様性に関するガイドブックを作成 愛知県
「相談対応者のためのレインボーガイドブック~知ってほしい性の多様性のこと~」表紙

2022年4月1日施行された「愛知県人権尊重の社会づくり条例」から、性的指向や性自認の多様性についての理解増進に取り組んできた愛知県。その取り組みの一環として、ガイドブック「相談対応者のためのレインボーガイドブック~知ってほしい性の多様性のこと~」と、リーフレット「考えてみよう 性の多様性って何のこと!?」を作成しました。

自らの性的指向や性自認に対する無理解や偏見、社会生活上の制約において、生きづらさを抱えている人も少なくないといわれる“性的少数者”。愛知県によると、その“生きづらさ“から自殺念慮を抱える人も多く、その割合は“若者世代”が非常に高いという深刻な調査結果が報告されています。
一方で、安心して相談ができる場所があるという若者は、そうではない若者に比べて自殺念慮等が低い傾向にあることから、“若者が相談できる場所”、また相談対応者の“性の多様性に関する正しい知識”が求められる状況となっています。

こうした背景を受けて、愛知県では“生きづらさを抱えた若者たちを少しでも減らしたい”という想いから、今回のガイドブックとリーフレットを作成。

性的少数者の若者からの相談に応じる人に向けたガイドブック「相談対応者のためのレインボーガイドブック~知ってほしい性の多様性のこと~」では、性の多様性に関する基礎知識や性的少数者が直面しがちな困難事例と対応例、カミングアウトや相談を受けた時の対応を掲載。また、性的少数者だけでなく全ての若者に向けたリーフレット「考えてみよう 性の多様性って何のこと!?」では、カミングアウトとアウティングに関する対応や性の多様性に関する団体・相談窓口等を紹介しています。

ガイドブックとリーフレットはともに、愛知県内の中学校・高校・大学やあいち人権センター、県民事務所などに配布。

自殺におけるハイリスク層であることが、国内の様々な調査で報告されている“性的少数者”。性的少数者が“自分の身近にいる、いない”に関わらず、すべての人々が性の多様性に関する知識を身に付け、相談しやすい環境を整えることが大切なのです。

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