中学生12人で作り上げた手話劇「この世界の片隅に」会場から大きな拍手 三重・熊野市
三重県熊野市の新鹿小・中学校で中学生12名が1か月半かけ練習してきた手話劇「この世界の片隅に」が行われ観覧者を感動させました。
この手話劇は総合学習の一環で、お年寄りから子どもまでみんなが楽しめる劇ということで、16年前から毎年文化祭で行われ今年で17回目。今では文化祭の伝統劇となっています。
今回の手話劇は、戦争で身近なものが失われていく中でも工夫を凝らし生きていく姿を描いた「この世界の片隅に」。各地で戦争が起こっているこんな時代だからこそ戦争の悲惨さや悲しさをみんなに知ってほしいとの思いで選びました。
台本を全員で手話におこし、大道具や小道具、衣装、音響にいたるまで生徒たちの手で作り上げた手話劇。会場には保護者や町の人のほか、指導した手話サークルの人たちなど多くの人たちが訪れていました。生徒たちの熱のこもった演技は観る人たちを魅了し、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
劇を終えた生徒たちは「1年生が初めてだったので大変でしたがよくやってくれたと思います。出来は1億点です。」と嬉しそうに話していました。