入院中の母親の点滴にサプリメントを混入し死亡させた疑い 62歳の息子を逮捕「母親の体調を回復させようとした」 愛知県警
今年8月、名古屋市内の病院で、入院していた母親の点滴のボトルに、水に溶かしたサプリメントを注射器で注入し細菌を混入させて死亡させたとして、62歳の男が逮捕されました。
傷害致死の疑いで逮捕されたのは、南区に住む無職・伊藤直行容疑者(62)です。
警察によりますと、伊藤容疑者は、今年8月、母親の晴代さん(85)の点滴のボトルに、水に溶かしたサプリメントを注射器で複数回注入し、死亡させた疑いがもたれています。
晴代さんは、病気のため名古屋市内の病院に入院していて、点滴の治療を受けていました。
看護師が点滴を交換する際、中身が白く濁っていることに気付き、病院から警察に「点滴に異物が混入された」などと連絡したことで事件が発覚しました。
晴代さんの死因は、血液中に細菌が混入したことによる誤嚥性肺炎でした。
サプリメントは免疫力向上をうたう粉末状のもので、伊藤容疑者は通信販売で購入したということです。
調べに対し、伊藤容疑者は、「やったことは間違いないが、何 で菌が入ったかは分からない」と容疑を一部否認した上で、動機について「母親の体調を回復させようとした」などと供述しているということです。