×

「もうちょい穴広げたらいける」壊れない料金箱に焦る2人組 “防犯強化”の無人店に侵入 焦った末にとった行動は…?

2024年12月4日 11:41
「もうちょい穴広げたらいける」壊れない料金箱に焦る2人組 “防犯強化”の無人店に侵入 焦った末にとった行動は…?
特殊な構造の料金箱に焦る2人組
いまや珍しくなくなった24時間無人販売店。11月29日午後11時前、岐阜市にある「24時間無人ホルモン直売所 岐阜芥見店」の防犯カメラには店に入ってくるフードを被った2人組の姿が映っていました。

商品には目もくれず、まっすぐ向かった先は料金箱。バールのようなものをお金の投入口に差し込んで壊し始めると、もう1人もハンマーのようなものを取り出し、2人がかりで料金箱を壊しだしたのです。

狙われた料金箱は、上にお金の投入口がある備え付けのボックスタイプ。手前には、売上金を取り出すための南京錠などがついています。カメラには、南京錠を壊そうとする様子も。

しかし、頑丈すぎて諦めたのか、上の穴から手を入れ、紙幣を取り出します。「上からとった方がはやい」「もうちょい穴広げたらいける」という犯人の焦る声も記録されていました。

それでも、思ったほど取り出せなかったのか、テープで取り出そうとしたり、ライトで上から照らしたり、お金を取り出すために、あの手この手。

実は、この料金箱は特殊な構造で、上から手を入れても届く範囲が限られていたのです。

結局、料金箱に入っていた約5万円の売り上げのうち、7000円を盗んで逃走。2分半ほどの犯行でした。

24時間無人ホルモン直売所 岐阜芥見店 高井恵里華オーナー:
「翌日の夕方に補充と現金の回収に店に来たときに、この辺りに木片が散らばっていて、とりあえずざわっとして怖かったです」

オーナーの心がざわついたワケ。実は2024年5月に別の店舗で、1つ1000円のホルモンなど十数点をかごに入れたにもかかわらず、1000円札1枚のみを置いて店から立ち去られる被害にあっていたのです。

防犯対策には力を入れていましたが、今回の犯人はカメラを意識してか、終始うつむき加減で歩いていて、5つのカメラのどれにもしっかり顔が映っていませんでした。

持ち出された金額は7000円でしたが、料金箱の修理が済むまで店は一時休業に。特殊な構造のため時間もお金もかかる見込みです。

24時間無人ホルモン直売所 岐阜芥見店 高井恵里華オーナー:
「12月は家族で食事をする回数も多いですし、(冬は)もつ鍋もすごく売れるので、この時期に休業するのは正直大変な痛手だなと思っています」

店は警察に被害届を提出したということです。

いつでも気軽に買い物できるのが無人販売のいいところ。それを喜んでくれている人もいるため、店としては料金箱の修理が終わったら、また無人販売を再開したい考えです。

最終更新日:2024年12月4日 11:41
中京テレビのニュース