電動自転車“バッテリーだけ”盗難 愛知で被害相次ぐ 「頭真っ白になった」 盗まれない対策は・・・
被害者は「頭が真っ白になった」と思わぬ盗難被害を語りました。盗まれたのは、電動自転車の「バッテリー」。いま被害が多発しています。
子どもの送り迎えや買い物、みなさん利用しているのが「電動自転車」。ここ数年で利用者も増え続け、普段の生活に欠かせないものとなっています。
しかしそんな中、電動自転車を巡って、相次いでいる事件が。
被害者:
「頭が一瞬真っ白になっちゃって。まさかそんなことがあるのか」
こう話すのは日進市に住む女性。3歳の双子の子育て中ですが、何があったのか。
被害者:
「子どもを乗せて保育園に行こうと思い駐輪場に降りてきたら、ついていたはずのバッテリーがなくて、取られちゃったんだって気がついた」
今年1月、子どもの送り迎えなどで利用している、電動自転車のバッテリーが盗まれていたというのです。
マンションの駐輪場に、鍵をかけた状態で置いていたということですが…。
被害者:
「本来なら鍵がないと外れないけどこれ(鍵穴)が壊されているので」
鍵穴の中の部分が壊され、バッテリーだけが盗まれたとのこと。
今も鍵は壊れたままのため、別の自転車のバッテリーをテープで固定した状態で利用しています。
被害者:
「子どもを乗せるものだったので、余計に悔しかったですね。朝9時ぐらいで忙しくて雪も降っていた日だったので保育園に着いて泣き崩れちゃって。最悪っていうのはこういうことなんだな」
盗まれて以降、帰るときは必ず、バッテリーを外して部屋まで持って上がっているということです。
被害者:
「バッテリーを持って上がっておけば良かったんですけど、ライトもつくし、みなさん置いているので油断しましたね」
同じように、マンションの駐輪場に置いていたところ、鍵穴を無理矢理壊され、バッテリーが盗まれていたというのです。
被害者:
「なんで人のものをとるのか、人間の心というか、寂しいなと思う」
警察によりますと今年に入り、愛知県内で電動自転車のバッテリーを狙った窃盗が多発。
名古屋市だけでも約30件。そのほか日進市や岡崎市などでも被害が相次いでいます。
バッテリーのない電動自転車はどれほど重いのか。記者がバッテリーを外した状態で自転車に乗ってみました。
記者:「きついですね。バッテリーなしだと、立たないと全然進まないです。重さが全然違います」
強度の高いフレームやモーターが使用されている電動自転車は、バッテリーを外した状態でも、普通の自転車よりかなり重いんです。
盗難を防ぐにはどのように対策すれば良いのか、市内の自転車店は。
サイクルセンターすずむら 鈴村嘉章 店長:
「つけっぱなしの場合は、鍵を壊されると外れてしまうので二重の予防対策をしていただくとより安心かと思います」
「サイクルセンターすずむら」ではバッテリー専用の対策用品も販売。バッテリー用の鍵とは別に二重でロックすることが大切だということです。
サイクルセンターすずむら 鈴村嘉章 店長:
「鍵を二重にしていただくこと。使わないときは家に持っていくことが一番」
相次ぐ被害を受けて、7日、名古屋市南区のショッピングモールでも、警察から、電動自転車の利用者に対し、バッテリーの盗難を防ぐためのワイヤー錠が無料で配られました。
愛知・南警察署 大竹俊彰警部:
「集合住宅の駐輪場での被害が圧倒的に多いです。標準の鍵だけだと盗まれてしまうのでツーロックを推奨しています」
【中京テレビ 「キャッチ!」 3月7日放送より】