伊勢湾の海洋ごみ対策強化 東海3県が共同で「伊勢湾流域圏海洋ごみ対策推進広域計画」を策定
伊勢湾の海洋ごみ対策強化のため、愛知県・岐阜県・三重県が共同で「伊勢湾流域圏海洋ごみ対策推進広域計画」を策定しました。
伊勢湾は閉鎖性の内湾で、河川を通じて湾内にごみが流出すると、海岸に漂着しやすい地理的環境にあります。愛知県の発表によると、伊勢湾の海洋ごみのうち人工物については、伊勢湾流域圏である東海3県の生活や事業活動が発生源となっていることから、3県はこれまでも連携して海洋ごみの発生・抑制対策を実施していましたが、共通理念や方向性を取りまとめて更に強力に進めるため、計画の策定に至ったということです。
基本方針は、「調査・研究による実態把握」「発生抑制対策の推進」「多様な主体間の連携の確保」の3つで、2024年度から2033年度までの10年間にわたり、抑制対策の効果検証や清掃活動の結果発信などを3県が連携して実施していく予定です。
海岸漂着物処理推進法に基づいて、複数の自治体が広域的な地域計画を共同で策定するのは全国初の取り組みです。