川底のヘドロの厚みを超音波で計測 堀川で社会実証を実施 愛知・名古屋市
名古屋市北区の北清水親水広場周辺で25日、川底のヘドロの厚みを超音波で測定する社会実証が行われました。
川底の堆積物を効率的に除去するためには、堆積物の量を正確に把握する必要がありますが、人がボート上から計測する従来の調査方法では、危険が伴うことや取得データ量に限界があることなどが課題となっていました。
今回の社会実証は、名古屋工業大学の野口客員教授らが開発した、衛星アンテナやGPSアンテナを搭載した小型ボートを自動航行し、超音波などで川底のヘドロの厚みを計測する技術を活用。当日は従来の調査方法での計測も行われ、小型ボートで計測したデータを解析した後、誤差や作業効率化などが比較検討される予定です。
名古屋市の担当者は、北清水親水広場周辺は高架橋が多い場所であったため、衛星通信での位置情報取得に課題が残ったものの、小型ボートの自動航行や計測は順調に行われたとしています。
なお、今回行われた社会実証は、市内や民間施設などをフィールドとして提供し、先進技術の開発を進める企業のニーズを実現するフィールド活用型支援事業「Hatch Meets」で立ち上げた実証プロジェクトということです。