死んでいた野鳥に高病原性鳥インフルエンザの疑い、野鳥の監視・パトロールを実施 愛知・常滑市
愛知県常滑市で回収された死亡野鳥1羽から、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されました。
愛知県によると、2月20日(火)に常滑市で回収した死亡野鳥・ホシハジロ1羽に簡易検査を実施。鳥インフルエンザウイルスについての反応は陰性でしたが、21日(水)に環境省が国立環境研究所で遺伝子検査を実施したところ、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認しました。
陽性反応を受けて、環境省は死亡野鳥の回収地点の周辺10㎞圏内を野鳥監視重点区域に指定。愛知県環境局は県環境局鳥インフルエンザ対策本部を設置し、同区域の野鳥の監視・パトロールを開始しました。
今後、環境省では死亡野鳥に対して、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5/H7亜型)遺伝子検査を行う予定。検査結果が「未確定」となった場合は、さらにウイルス分離検査が実施されます。
現時点では病原性は未確定であり、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたわけではありません。愛知県農業水産局では、死亡野鳥が回収された場所を中心とする半径3㎞以内の家きん飼養農場へ立入検査を行い、異常がないことを確認しました。
高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5/H7亜型)遺伝子検査、またはウイルス分離検査にて、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されなかった場合、常滑市の野鳥重点監視区域は解除。愛知県では、県内の家きん飼養農場に対して情報の周知と注意喚起、家きんに対する健康観察の徹底の指導も実施済みということです。