同性婚パートナー 名古屋家庭裁判所が同じ名字への変更認める
愛知県に住む男性が、同性のパートナーと同じ名字への変更を求めた申し立てについて、名古屋家庭裁判所が変更を許可する審判を下していたことがわかりました。
2人が15日、取材に応じ、「新たな選択肢として提示できたと思う」などと話しました。
申し立てをしたのは、鷹見彰一さん(仮名)で、6年前から、パートナーの大野利政さん(仮名)と愛知県内で暮らし、里子を育てています。
日常生活の中で、別の名字であることを理由に、詮索を受け、不必要なカミングアウトの恐れがあるなどとして、名字の変更を認めるよう去年11月、名古屋家庭裁判所に申し立てました。
代理人弁護士によりますと、名古屋家裁は今年3月、変更を認める審判を下したということです。
審判書で名古屋家裁は、「安定した生活を継続していて、異性同士の夫婦と実質的に変わらない。具体的な社会生活上の支障が生じているという事実関係の下で、同じ名字に変更することを認めるのが相当」などとしています。
審判を受け、鷹見さんらは、戸籍上の名字を変更したということです。
そして、15日、2人が報道陣の取材に応じ、鷹見さんは「(名古屋家裁が)異性の夫婦と変わらない生活を営んでいるといってくれて、変更を認めてくれてうれしかった」とし、大野さんは、「名字変更も含め、選択肢すら与えられていなかった中で、新たな選択肢として提示できた。他にもそうしたいと思っている人にとっていい前例になったと思う」などと話しました。