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気温の乱高下で……寒暖差と花粉の“W パンチ” 体調どう管理? 発症は平均 5.8 歳、小学生の半数は花粉症か【#みんなのギモン】

2024年2月14日 10:04
気温の乱高下で……寒暖差と花粉の“W パンチ” 体調どう管理? 発症は平均 5.8 歳、小学生の半数は花粉症か【#みんなのギモン】
13日の東京都心は、15度以上の気温差がありました。今後も急上昇と急降下を重ね、自律神経が乱れることによる体調不良が懸念されます。気温上昇に伴って花粉の本格的な飛散にも要注意です。花粉症は若年化の傾向にあり、早めの対策が求められています。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「寒暖差と花粉 W パンチ?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。

●自律神経が“ジェットコースター”
●小学生の半分 花粉症?

■約半日で15度以上も気温が急上昇

近野宏明・日本テレビ解説委員
「今週こそ、特に体調管理にお気をつけください。その理由が、寒暖差と花粉です。東京都心では 13日朝は最低気温 1.6度から始まり、ぐんぐん上がり、日中は今年最高の 17.3度と、半日ほどで15度以上も気温が急上昇しました」

藤井貴彦アナウンサー
「12日夜の天気(予報)を見た時点で、(13日は)かなり気温が上がると聞いていたので、朝、どんな服装にしようか迷った方がたくさんいたんじゃないですかね」

近野解説委員
「私はダウンを着てきましたが、日中(の気温)を見ると着すぎたかな、と思いました。これからまた(気温は)下がりますが…」

■最高気温は「葉桜の頃」の暖かさか

近野解説委員
「東京都心の寒暖差から見ていきます。つい 1 週間前は大雪で東京の交通網が大変な打撃を受けていましたが、今週は気温のジェットコースター。13日朝は1桁でしたが、日中は 17.3度に。ただ(予想では)14日朝は3度まで下がり、日中は18度まで上がります」
「このような急上昇と急降下の末に、15日は最高19度となります。4月中旬並み、葉桜の頃の暖かさになる見込みです」

徳島えりかアナウンサー
「着る物に困るだけではなくて、体が慣れないせいなのか、疲れやすくて困りますね」

■自律神経の乱れで…さまざまな症状が

近野解説委員
「そういう方は多いと思います。ジェットコースター並みの寒暖差があると、自律神経もジェットコースターに乗っているような状態になります。倦怠感や気分の落ち込み、肩こり、めまい、皮膚のかゆみなど、いろいろな症状が体調不良として現れる場合があります」
「せたがや内科・神経内科クリニックの久手堅司院長によると、体の中の環境を外部から一定に保つための自律神経が、気温差が大きいことで乱れます。今はこうした症状で受診する人はそれほど多くないものの、今週以降は増えるかもしれないと見込んでいました」
「河出さんは以前、寒暖差が影響しやすいと話していました。実際どうですか?」

河出奈都美アナウンサー
「そうなんです。寒かった先週よりも今週の方が、体調に気を使っています。気温が高い方、最高気温ばかり気になりがちですが、最低気温がどうなのかというのを、しっかり確認したいと思います」

近野解説委員
「都度、情報を確認した方がいいと思います。久手堅医師は、体温の調節をしやすい服を着ること、規則正しい生活を心がけることが大事だと話しています」

■9日がスギ花粉の「飛散開始日」に

近野解説委員
「次に、『小学生の半分が花粉症?』というポイントについて見ていきます。13日、東京・渋谷で話を聞きました」

大学生
「(花粉)やばいですね」「目かゆいです」「(例年に比べて)早かった」「スタートが早かったかなって思います」

子どもが小学 6年生の会社員(40代)
「(花粉は)飛んでいると思います。(子どもも)花粉症気味って昔からいわれています」

近野解説委員
「花粉がいよいよ本番ということになります。東京都は、9日をスギ花粉の飛散開始日として確認したと発表。これは過去 10年の平均より6日早く、今週は気温が上がっていくため、14日以降は関東では一斉に飛ぶとみられます。気温差と花粉のダブルパンチです」

■耳鼻咽喉科の医師が花粉症で注意喚起

近野解説委員
「JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長の石井正則医師は『今週はかなり覚悟して準備万全にしないと、本当につらいことになる。明らかに当初の予測よりも早く始まっていて、症状も強く出ている』と警告しています」

藤井アナウンサー
「薬を準備する方も、既に服用している方もいらっしゃると思うので、対策も早めにしないといけませんね」

■「子どもが花粉症」、10年で大幅増

近野解説委員
「もともと、花粉症の方は年々増えているとされていますが、それだけではなく、花粉症の子どもも増えているという心配な結果も、調査で明らかになっています」
「0~16歳の子どもを持つ親の約7000人を対象に1月行われた、ロート製薬アルガードの調査によると、自分の子どもが『花粉症と診断された』か『花粉症だと思う』と回答した人は10年前は32.7%でしたが、今年は42.6%とかなり増えています」

■集中できない…小学生への影響は?

近野解説委員
「対象を小学生に絞ると、約半数が花粉症を実感しているということです」
「花粉症の小学生にどんな影響があるのか。同調査で親が代理回答した結果によると、『授業や勉強に集中できない』(24.9%)『夜眠れない』(19.1%)『外で遊びを楽しめない』(17.4%)など、大きいものでした」

澁谷善ヘイゼルアナウンサー
「私は学校の休み時間に外で遊ぶのが最大の楽しみだったので、花粉症の心配をしなくてはいけないというのは、本当につらいですよね」

近野解説委員
「しかも深刻なのは、小学生が花粉症を発症したと思う年齢を同調査で聞いたところ、平均で 5.8歳でした。本当に幼い頃から花粉症の症状に苦しんでいる子が多いとみられます」

藤井アナウンサー
「つまり小学校に入る前に、だいたいの方が花粉症の症状を訴えたと…」

近野解説委員
「そういうことです。徳島さんも大ベテランだと聞いています」

徳島アナウンサー
「家族みんな花粉症なので、私も物心ついた時から花粉症の症状に春と秋、悩まされています。もう耳鼻科に通うのは当たり前、花粉症なしの人生は考えられないという感じです」

■花粉症が「若年化」…その理由は?

近野解説委員
「そういうお子さんが今増えていると。なぜそうなっているか、石井医師に聞きました。まず何よりも、花粉の飛散量がこの数十年間ずっと右肩上がりであること、そして家の中に入った花粉は、床に落ちては舞い上がり、対流を繰り返します」
「この対流する花粉を、床の低い所にいる赤ちゃんがハイハイしながら吸っていく。そうしたことが積み重なっていくのも若年化の原因ではないかと、石井医師はみています」
「さらに、親が花粉症だと子どもも花粉症になりやすいとされていて、世代が進むにつれて増えていくというわけです」

藤井アナウンサー
「私の亡くなった父親が花粉症でしたが、父親が仕事が終わって家に帰ってくる時に、遠くから『くしゃん』、というくしゃみの音が聞こえるんですよ。そうすると『お父さん帰ってきたよ』と、くしゃみで帰宅を知るということを懐かしく思い出しました」

近野解説委員
「そういう家も今後増えていくかもしれませんね。高齢になってから発症するケースも増えているそうで、石井医師ご自身も 60歳を超えて、去年の春に発症したらしいです。私はまだですが、50代だからと安心してはいけないと指導を受けました」

■空気清浄機やロボット掃除機の活用を

近野解説委員
「ではどうしたらいいか。石井医師は、空気清浄機を 24 時間運転することを勧めています。また、床にこびりついた花粉を掃除しないといけません。水拭き、から拭き、掃除機が理想ですが、なかなかできないので、あるならロボット掃除機がお勧めだそうです」
「できれば空気清浄機と併用すれば、舞い上がった花粉も処理してくれるのでお勧めだということでした」

藤井アナウンサー
「換気したら花粉が入ってくるし、閉めていたら空気が少し悪くなるしということで、花粉症の皆さんは本当に大変だと思いますが、子どもの頃から花粉症にならないように、お掃除してあげるのも大切なのかもしれません」
「まずは花粉を吸わないこと。それと、お薬を準備して早めの対策をとるということ。それしかできないのかな…」

近野解説委員
「老いも若きも、早めの対策が重要です」

(2024年2月13日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

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