安倍元首相「国葬」 国内外で様々な反応 “統一教会”元2世信者は…
安倍元首相の国葬は、27日夕方に終了しました。
◇
国葬が始まった午後2時を過ぎ、会場の日本武道館近くの交差点では、警備にあたる警察と抗議する人の激しいもみあいが続いていました。別の場所では、暴れだした1人を警察官が10人がかりで取り押さえる場面もありました。
各地で国葬への抗議活動などが行われる中、一般の献花には当初予定していた時間を過ぎても3キロ以上の列ができていました。
献花に訪れた人
「日本のためにありがとうございましたって本当に思いました」
今回の国葬では、約16億6000万円もの国費が支出されました。欠席した野党は――
立憲民主党 泉代表
「国民の皆様の中にも相当な違和感、疑問あるいは反発というものは、私はある中でこの国葬が行われたと」
日本共産党 志位委員長
「憲法違反の暴挙を強行したことについては、これきちんとただしていかなくちゃいけない。いっぺんの閣議決定で憲法を反故(ほご)にするような、そんなことが横行するような国にしてはならない」
◇
海外ではどう受け止められているのでしょうか。
韓国では速報で伝えられました。
韓国・SBSテレビ(27日午後2時過ぎ)
「今年7月、選挙応援演説中に銃撃を受けて死亡した日本の安倍元首相の国葬が、先ほどから執り行われています」
一方で非常に冷めた目で見ているというのが、中国です。首都・北京で街の人に聞いてみると――
「知りません」
「興味ありません」
中国は先週、ギリギリのタイミングで国葬に使者を派遣することを発表しました。中国政府は、29日に控える日中の国交正常化50周年の前に、外交的な儀礼だけは果たす姿勢を見せた形です。
◇
一方、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”の元2世信者の男性は国葬には反対だったと話します。
元2世信者の男性
「安倍元首相の死を、やっぱり教団の権威づけに使おうとしているとしか思えない」
男性によると、教団は“政治家とのつながり”を保とうとするのではないかといいます。
元2世信者の男性
「でも、やっぱり政治家はそれを受け入れてはいけない。関係を完全に絶つべきだと思っているので」
政治と教団との関係については、引き続き説明が求められます。