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【解説】安倍元首相の国葬で自衛隊“弔砲”なぜ「19発」?

2022年9月13日 17:53
【解説】安倍元首相の国葬で自衛隊“弔砲”なぜ「19発」?
7月に行われた安倍元首相の家族葬に参列した儀仗隊(提供:陸上自衛隊)

今月27日に行われる予定の安倍元首相の国葬で、自衛隊が弔意を表す「儀仗」や「弔砲」などを行うことが、13日の閣議で了解された。弔砲は「19発」発射する方向で検討されているという。なぜ「19発」なのか。防衛省担当記者が解説する。(防衛省クラブ・増田理紗)

今月27日に行われる予定の安倍元首相の国葬で、自衛隊が弔意を表す「儀仗」や、空砲を撃つ「弔砲」などを行うことが13日の閣議で了解された。その後の会見で浜田防衛相は、「弔砲は19発発射する方向で検討している」と明らかにした。

■なぜ「19発」なのか。

一見、中途半端にも思える数字だが、実は自衛隊の規則で定められたものなのだ。

外国の賓客が日本を訪れた際に敬意を表すために撃つ「礼砲」の発数は、国際的な慣例に従って、栄誉礼や礼砲の実施要領を定めた「通達」において以下の6段階に定められている。

▼国家元首、大統領及び皇族 21発
▼首相、副大統領及びその他の国賓 19発
▼閣僚、陸海空軍大将 17発
▼陸海空軍中将 15発
▼陸海空軍少将 13発
▼陸海空軍准将 11発

このように要人の「グレード」が上であるほど発数が多く、今回の「19発」は上から2番目にあたる。

ただ、これは「礼砲」の発数を定めたもので、防衛省によると「弔砲」の発数を定めた規則はない。そのため、「礼砲」の発数にならい、今回の「弔砲」も「19発」とする方向で検討が進められているという。