安倍元総理大臣の国葬が午後2時から東京・千代田区の日本武道館で行われます。

国葬の開始まで30分を切るなか、会場へは葬儀委員長を務める岸田総理大臣など続々と参列者が入っています。武道館には半旗が掲げられ、会場の周辺には多くの警察官が配備されるなど、厳戒態勢が取られています。

安倍元総理の遺骨を乗せた車は27日午後、自衛隊およそ20人による儀仗が行われる中、松野官房長官の先導で自宅を出ました。この後、車は防衛省内に入り、防衛省や自衛隊の幹部らが一礼をして、別れを告げます。

その後、午後2時前には武道館に到着し、弔意を示す弔砲が、前例にならい19発撃たれる予定です。

国葬へは、国会議員など国内の参列者に加え、アメリカのハリス副大統領やインドのモディ首相ら海外からも含め、およそ4300人が参列する見通しです。また、秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方も参列されます。

「追悼の辞」は、岸田総理ら三権の長が行い、友人代表として菅前総理が弔辞を述べる予定です。

こうした中、立憲民主党の泉代表は改めて、国葬に反対する考えを示しました。

立憲民主党・泉代表「今回の国葬、根拠や基準が乏しいということ。そして国会の関与もなく、決定をしたということについて、大変な問題である」

国葬には立憲民主党の執行部の他、共産、れいわ、社民も欠席する方針です。

国葬の開始にあわせて国会周辺前で反対デモが行われるなど世論が割れる中、国葬が行われます。