宝塚・劇団員死亡 劇団側“パワハラ行為”認めるも…交渉継続 遺族側に「回答を検討中」
宝塚歌劇団に所属していた25歳の女性が死亡した問題で、27日午後、遺族側代理人が会見を行いました。この中で、劇団側と遺族側で合意は今もできておらず、交渉は継続していることを明らかにしました。
去年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属する女性が死亡した問題では、遺族側が上級生らからのパワーハラスメントがあったことを主張しているのに対し、劇団側はパワハラに当たる行為は確認できなかったとしていて、話し合いが続いていました。
遺族側代理人によりますと、26日までに4度交渉が行われ、3回目の交渉で劇団側が行為の多くがパワハラに該当するとの見解を示したということです。しかし、遺族側が解決に向けて示した合意案については、案にある謝罪文の内容などに否定的な姿勢を示し、現在も「回答を検討中」としているということです。
この対応について、亡くなった女性の妹も27日に初めて意見を寄せ、「姉の死を軽視し、問題を曖昧化している」「現在も遺族に誠意を持って対応しているとは思えません」とした上で、これ以上時間をかけず解決するよう訴えました。