つまようじの「溝」…何のため? なくしたら“意外な効果”
国内で3社しかない、つまようじ製造会社の1つが、持ち手の部分の「溝」をなくす決断をしました。その”意外な効果”とは・・・
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菊水産業 末延秋恵代表
「溝をなくしたものを販売しました 」
つまようじといえば、持ち手の部分に溝があるものと連想する人も多いと思いますが、菊水産業は先月から、自社の通販サイトなどで販売しているつまようじを溝のないものに切り替えました。
そもそも、つまようじの「溝」、なんのためにあるのでしょうか―
菊水産業 末延秋恵代表
「本来は飾りとしてつけている溝なんですけど」
必要ではない"飾り"だといいます。
本来、使うわけではない溝の深さも、ピンセットで一つ一つ検品しているということですが、その結果、廃棄になるつまようじも多く悩んでいたといいます。
思い切って溝をなくしたことで検品の負担は減り、廃棄するつまようじも半分ほどに減らせたということです。
伝統の作り方を変えるという勇気のいる決断をしたのは、つまようじを守っていくためでした。
菊水産業 末延秋恵代表
「どうにか負担を減らして続けていくためにしていかないと」
伝統をつなげるという意味で、引き続き、溝がある商品も製造していくということです。