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【解説】「コロナ」「花粉」「黄砂」に「寒暖差」も…ゴールデンウイークの体調不良 注意する点は? 祝日に受診できる病院の検索方法も

2023年4月21日 22:46
【解説】「コロナ」「花粉」「黄砂」に「寒暖差」も…ゴールデンウイークの体調不良 注意する点は? 祝日に受診できる病院の検索方法も

ゴールデンウイークが近づいてきました。久しぶりにマスクをしなくてもいいゴールデンウイークになりますが、この時期は体調管理の面で注意が必要です。

◇気温下がって上がる
◇コロナ? 花粉? 黄砂?
◇GWに体調を崩したら

以上の3点について詳しくお伝えします。

■汗ばむ陽気から一転…23日からは東京は予想最高気温が20℃以下に

今年のゴールデンウイークは5月1日、2日の平日を2日間休むと、最大9連休になります。元気にその日を迎えたいところですが、その前にちょっと心配なのが寒暖差です。

21日までの3日間、東京は汗ばむ陽気でしたが、23日からは予想最高気温が20℃以下になります。25日(18℃)と26日(19℃)は雨が降って気温があまり上がらないのですが、ゴールデンウイーク中はまた気温が上がっていく予想です。

東京慈恵会医科大学附属病院・耳鼻咽喉科の鴻(おおとり)信義先生によると、「気温差が大きいと、体温を調節する自律神経が過剰に働き、疲れがたまる」といいます。その結果、「頭痛」「のどの痛み」「鼻水」や「メンタルの不調」などがあらわれるということです。

鴻先生は、「いわゆる風邪の症状を防ぐためには、天気予報をよく確認して、たとえば翌日の気温が低いなら寝るときに厚い布団を使ったり、長袖のパジャマを着たりするなどして温度調節をしてほしい」と話しています。

■過去2年はゴールデンウイーク明けから感染拡大…増える新型コロナの感染者数

そして心配なのが、新型コロナウイルスです。実は今、じわじわと新型コロナの感染者数が増えています。東京のこの1か月の新規感染者数は、ほとんどの日が前の週の同じ曜日よりも感染者数が増えたことを示しています。21日も前の週の同じ曜日より200人ほど感染者数が増えました。

厚生労働省の専門家会議は19日、「全国の感染者は、緩やかな増加傾向ではあるものの、感染レベルの水準は低い」と報告しています。ただ、過去2年、ゴールデンウイーク明けから夏にかけ感染が拡大しました。国立感染症研究所の脇田隆字所長は、「来月8日の『5類感染症』に移行した後に『第8波より規模の大きい“第9波”が起きる可能性は高い」という見解も示しています。

■5月は「イネ」の花粉・「黄砂」の飛来に注意

ほかにも心配なことがあります。花粉です。スギ花粉のピークは過ぎましたが、5月のゴールデンウイークごろから、関東では「イネ」の花粉に注意が必要となります。

そして黄砂です。21日午後3時時点の気象衛星の画像をみると、日本海に黄砂が広がっていて、21日夜から22日明け方にかけても薄まりながら日本列島全体に広がる見込みです。この黄砂は、5月にかけて日本に飛んで来やすいので注意が必要です。黄砂によって、目のかゆみや鼻水などのアレルギー症状が出る人もいます。

■祝日に開いている病院は? 医療機関を探すことができるサイトで検索

鴻先生によると、「のどが痛い」、「鼻がずるずるする」などの風邪症状は新型コロナなのか、それとも花粉や黄砂などのアレルギーなのか、普通の風邪なのか、患者には見分けがつかないそうです。

ただ、いずれもウイルスや花粉などを「吸い込む」ことによって引き起こされます。今はマスクを外していい状況ですが、アレルギー体質の人や症状が出始めている人は、マスクを着用したほうがいいということです。

また、のどの粘膜が乾燥するとウイルスなどが付着しやすくなるので、水分をしっかりとることも大切です。

もちろん、病院で診てもらえば風邪なのかアレルギーなのか医師に判断してもらえますが、ゴールデンウイーク中、病院で受診できるのか気になります。東京都の医療機関を探すことができるサイトとして、東京都福祉保健局の「東京都医療機関案内サービス“ひまわり”」があります。住所や日時を指定して検索すると、ゴールデンウイークなどの祝日や休日にあいている病院を探すことができます。情報は更新されることもあるので、念のため電話で医療機関に確認した上で、受診するようにしてください。

   ◇

ゴールデンウイークがまもなくやってきますが、思いっきり楽しむためにも、のどがおかしいなど異変を感じたら早めに受診をしましょう。そして体をしっかり休めるなどして、体調管理に努めてもらえたらと思います。

(2023年4月21日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)