台風6号「Uターン」…沖縄本島・奄美地方が“再び”暴風域か 関東も週末の海に要注意
■沖縄本島・奄美地方が“再び”暴風域か 屋根瓦がはがれるような風の可能性
有働由美子キャスター
「復旧作業のさなかにこの台風6号、また沖縄に戻ってくるということですが、市村さん。このあと西日本そして関東に近づく恐れもあるということですね?」
市村紗弥香 気象予報士/防災士
「そうです。最新の進路予想では、5日から6日にかけて沖縄本島・奄美地方が再び暴風域の中に入ります。最大瞬間風速は35~45メートル、屋根瓦がはがれるような風が吹く可能性があります。また、すでに被害があったところも大雨が降るとみられ、注意が必要です」
■週明け7日には西日本の海上か… 四国上陸なら関東に影響も?
市村予報士
「そして進路によっては早ければ週明けには西日本の南の海上、または北上して四国などにかなり接近して、上陸する可能性も考えられます。そうなった場合、来週半ばには関東などにも影響が出る恐れがあります」
有働キャスター
「まだまだどこに行くのかわかりませんから、関東を含め広い範囲で、影響はひとごとではないですね」
市村予報士
「関東を含めた広い範囲では“一発大波”というものに注意が必要です。海では同じような波が続くときは、約1000回に1回は波の高さが2倍に近い危険な高波が出現するんですが、台風が近づくと、その高さが増加してしまうんです」
「波のうねりを表した図(4日午前9時)を見てみると、沖縄地方には10メートル級の波が。一方、台風から離れた関東を含めた太平洋側が2~3メートル級の波を示しています。ここに“一発大波”となると、その倍の波が来る可能性があります。この週末、海のレジャーを予定している人は注意が必要です」
■充電、懐中電灯、水のくみ置き…いまのうちにできる備えを
有働キャスター
「気をつけていただきたいですが、廣瀬さん」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「台風対策に強いはずの沖縄でも、これだけの被害が出ているのが心配だなと思いました。あとは、何かあったときに備えるのでは遅いので、いつも早めに備えておいて『想定より弱かったね』とか『通過しなかったね』というときに『良かったね』と思えるようにしておきたいですね」
有働キャスター
「いまも停電している地域、一刻も早く解消してほしいですし、これから台風が来る地域の方々もぜひ、モバイルバッテリーは充電を満タンに、懐中電灯は手の届く場所に、などいまのうちにできる備えをお願いします」
(8月3日『news zero』より)