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【解説】台風6号 今後の進路は? 再び沖縄や奄美へ…西日本や関東にも影響か

2023年8月3日 18:12
【解説】台風6号 今後の進路は? 再び沖縄や奄美へ…西日本や関東にも影響か

台風6号の今後の見通しや、西日本や関東への影響の可能性などについて、気象予報士の木原実さんに聞きました。

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大型で非常に強い台風6号は午後5時現在、宮古島の北にあって、西にゆっくり進んでいます。2日(水)に台風が最接近した沖縄本島は、すでに暴風域から抜けていますが、それでも風が強く、海上は猛烈なシケが続いています。

台風はこの後、Uターンをするように進路を変え、今度は東寄りに進む予想となっています。5日(土)から6日(日)にかけては再び沖縄本島や奄美に近づき、その後、週明けには西日本の南海上に進む見込みです。

――再び戻ってくるということは、沖縄ではかなり長い時間、影響がある?

はい。雨と風の予想を見ると、台風の動きが遅いうえに、転向して再び戻ってくるコースをとるため、沖縄や奄美ではこの後も長い時間、活発な雨雲や暴風の影響を受けそうです。そして台風は、6日(日)には奄美大島の近海に進みますが、注目していただきたいのは、台風本体からは離れている九州南部や四国、本州の太平洋側などでも、周辺の湿った空気が流れ込んで、まとまった雨が降りそうなんです。

気象庁が発表している「警報級の可能性」によると、6日(日)は奄美や九州南部で警報級の大雨となる可能性が高くなっているほか、沖縄や九州北部、四国などでも中程度と予想されています。そして、7日(月)になると、さらに紀伊半島の辺りまで警報級の大雨となる可能性が広がります。

今後の台風の進路次第ではありますが、台風の接近に伴って雨や風が強まり、沖縄・奄美、西日本などで大荒れの天気となるおそれもありますので、今後の情報に注意が必要です。

――来週は沖縄や奄美以外の、西日本や関東にも影響の可能性が?

全国の週間予報を見てみると、那覇や鹿児島、高知では、8日(火)ごろにかけて雨が続く予想です。そして、周辺の湿った空気が流れ込む影響で、名古屋では7日(月)から雨、東京でも9日(水)からは雨が降る予想です。

次第に沖縄以外での影響も見えてきていますが、今後の台風の進路によっては、影響の種類や時期などが大幅に変わってくる可能性もありますので、常に最新の情報を確認し、早めの備えを心掛けてください。

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