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職員もほぼ全員被災の珠洲市総合病院、きょう外来が一部再開

2024年2月1日 12:23
職員もほぼ全員被災の珠洲市総合病院、きょう外来が一部再開
能登半島地震は1日で発生から1か月です。これまでに238人の方が亡くなり、地震が起きた午後4時10分には、各地で祈りがささげられます。珠洲市からNNN取材団の若原睦実記者の報告です。

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私は珠洲市総合病院に来ています。こちらの病院のほぼ全ての職員も被災していて、発災当初は病院に泊まり込みをするなどして、多い時には1日300人近くの救急外来の患者の対応にあたっていたということです。

こうした中、1日朝から外来診療の一部が再開。さっそく、足を運ぶ住民が多く見られました。再開したのは、内科、外科、小児科、整形外科などの7つの科です。病院によりますと、一時は156ある病床のうち130床が埋まるほどひっ迫した状況で、重症患者や入院患者を金沢市などの病院に搬送するなどしたことで、体制を立て直すことができ、1日の再開に至ったということです。

能登町から通院した人「本当に待っとったんです。こういう災害ですから、片付けもありますから早く治さないとという思いがあった」

珠洲市総合病院・石井和公事務局長「本日からは外来が元に戻ったということで、きちんとした治療・診療は行われると思っている」

病院は、患者さんを受け入れてくれた県内外の病院に感謝するとともに、この地域医療を安定して提供し続けていきたいと話していました。