5年前火災の首里城で「工匠式」 正殿再建へ…屋根まわり“工事完了”
沖縄県那覇市の世界遺産「首里城」で、5年前の火災で焼失した正殿の再建に向けて、屋根まわりの工事がほぼ完了し、27日、宮大工らによる「工匠式」が執り行われました。
2019年10月31日未明に起きた火災では、首里城の正殿など6棟が全焼しました。
2022年に始まった正殿の再建工事では、今月までに屋根まわりの造作がほぼ完了し、27日、一般建築では「棟上げ式」にあたる「工匠式」が行われました。
「工匠式」は、平安時代から伝わるとされる伝統の儀式で、棟木を屋根に引き上げる所作の「曳綱の儀」や、棟木を屋根の一番高い位置に組み納める「槌打の儀」が、古式にならって行われました。
正殿では今後、屋根の瓦ぶきや、外壁の塗装などを進め、2026年秋の完成を目指します。