震度5強と5弱 北海道で未明に地震相次ぐ 道路崩落で通行止めも
11日未明、北海道の上川地方で震度5強と震度5弱の地震が相次ぎました。中川町では道路が崩落し、通行止めになるなど被害も出ています。
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11日朝、北海道中川町の住宅を訪れると、キッチンには物が散乱したままで、床には割れたガラスのコップが残っていました。
住人
「一気に全部倒れちゃったんですよね」
家族がくつろぐ大事な場所は、11日未明に起きた地震で一変しました。
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11日午前0時53分ごろ、北海道中川町で震度5強を観測する強い地震が発生しました。震源付近では、20分ほど前にも震度5弱の地震が起きていました。
震度4を観測した北海道幌延町の住宅で撮影された映像には、家具などがきしむ大きな音が録画されていました。
撮影した男性
「いきなり縦揺れなのかな。どんと大きい地震が一瞬来て、すぐ弱まった。ただちょっと怖かったですね」
中川町では、道路が50メートルほど崩落しました。
記者
「車道が陥没し、ガードロープも大きく沈み込んでしまっています」
周辺の道路は約600メートルにわたって、通行止めになりました。
地震発生から約3時間後の午前4時半ごろ、急いで仕事場の様子を見に来た男性が目にしたのは…
「完全に外れて落ちちゃったね」
ガレージのシャッターが外れ、落ちてしまっていました。
さらに余震の話をしている最中にも、大きな揺れが発生しました。
――余震続いているんですよね?
「そのあと、余震3回ありました。あっきた。またきた。揺れましたね」
「これで4回目だね」
中川町では避難所を2か所開設し、一時4世帯9人が避難しました。これまでにケガ人の報告はないといいます。ただ、断水や漏水被害が複数確認されているということです。
気象庁は今後も1週間程度は強い揺れが起きる可能性があるとして、注意を呼びかけています。