気圧波による潮位変化も「津波」と呼称 会見等で警戒を呼びかけへ
今年1月、トンガで大規模な噴火が発生し、気圧の波によって大きな海面変動が生じた事態を受け、気象庁は今後、こうした現象が再び生じた場合、「津波」という言葉を使って国民に警戒を呼びかけることを決めました。
今年1月、トンガの海底火山で発生した大規模な噴火では、岩手県などに津波警報が発表されたものの、原因が気圧波で、発生メカニズムが通常の津波と異なるとみられたために、気象庁は会見等では「津波」とは呼ばず「潮位の変化」と説明するなど、情報のわかりにくさが課題となっていました。
これを受け、気象庁では情報の伝え方を検討してきましたが、今後は、気圧波による潮位変化であっても国民へのわかりやすさを重視し、「津波」と呼称して警戒を呼びかけることを決め、27日から運用を開始しました。
国内に潮位変化が到達するまでの間に記者会見等も行い、丁寧な情報発信を行うことで、沿岸の住民や自治体の防災準備につなげたいとしています。